株式投資を始めようと考えている方、あるいはすでに投資を始めている方にとって、「配当金」は大きな魅力ですよね。企業の利益の一部を株主へと還元してくれる配当金。
「お金が増えるってだけで嬉しい!」と思いがちですが、実は配当金をもらうにはいくつかの条件を満たす必要があるんです。
この記事では、配当金がもらえる条件について詳しく解説していきます。投資初心者の方でも理解しやすいように、わかりやすく説明していくので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
目次企業の業績が良いこと
配当金の支払いは、企業の利益状況によって大きく左右されます。
企業が黒字(利益が出ている状態)であれば、その利益の一部を株主へ分配することができるのです。逆に赤字(損失が出ている状態)の場合は、配当金は支払われません。
まるで会社員がボーナスをもらえるかどうかと同じですね!
会社が業績が良い年であれば、頑張りを評価されてボーナスをもらえる可能性が高いですが、業績が悪ければ残念ながらボーナスはなし…なんてこともあるわけです。
株主であること
これは当たり前かもしれませんが、配当金をもらうためには、まずその企業の株主である必要があります。
株式を購入することで株主になり、企業の経営に参加する権利を得ます。そして、企業が利益をあげた際に、その一部である配当金を分配されるのです。
株主になるには、証券会社を通して株式を購入する必要があります。
配当権利日を過ぎて株を持っていること
企業が配当金を支払う際には、「配当権利日」という重要な日が設定されます。この日付は、配当金を受け取ることができる株主を確定する日です。
配当権利日までに株を保有していれば、その後の配当金を受け取ることができます。
もし、配当権利日を過ぎてから株式を購入しても、その回の配当金を受け取ることはできません。これは、まるでコンサートのチケットと似ていますね!
コンサート当日までにチケットを買わなければ、どんなに会場に行っても観ることができないように、配当権利日前に株を保有していないと、配当金はもらえないのです。
配当金の決定
企業が配当金を支払うかどうか、そしてその金額はどのくらいになるのかは、株主総会で決定されます。株主総会では、経営陣が過去1年間の経営状況や今後の計画を発表し、株主からの質問にも答えます。
その後、株主たちは議決を行い、配当金の有無と金額を決定します。
株主総会は、企業の将来の方向性を決める重要な場であり、株主として参加することで、企業の経営に積極的に関与することができます。
配当金の種類
配当金には、大きく分けて「現金配当」と「株式配当」の2種類があります。
現金配当
最も一般的な配当金で、企業が銀行口座などへ現金で支払います。株主は、受け取った配当金を自由に使うことができます。
例えば、生活費に充てたり、他の投資に回したり、貯蓄に回したりすることができます。
株式配当
企業が発行する新株式を、既存の株主に分配するタイプの配当金です。
株式配当を受けると、株数が増えるため、今後の配当金も増加する可能性があります。
ただし、株式配当は現金配当よりも税金がかかる場合があるので注意が必要です。
配当利回りの計算
企業の配当金の多さを比較する際に、「配当利回り」という指標が使われます。
配当利回りは、1株あたりの配当金を株価で割った値を表します。
例えば、株価が1,000円で、1株あたり50円の配当金がある場合、配当利回りは5%になります(50円 ÷ 1,000円 × 100)。
配当利回りが高いほど、投資効率が良いと言えるでしょう。
ただし、配当利回りだけで企業の優劣を判断することはできません。企業の業績や将来性なども考慮して、総合的に判断することが重要です。
参考資料
よくある質問
配当金はいつ支払われますか?
配当金の支払いは、企業によって異なりますが、一般的には株主総会の決議後、数週間から数ヶ月後に支払われます。
配当金を受け取るのは株主だけですか?
はい、配当金は株式を保有している株主だけが受け取ることができます。
配当金の税金はどうなりますか?
配当金には、20.315%の税金が課されます。ただし、NISAやiDeCoなどの非課税口座で投資を行っている場合は、税金がかかりません。
すべての企業が配当金を支払いますか?
いいえ、すべての企業が配当金を支払うわけではありません。成長性の高い企業は、利益を再投資して事業拡大に充てるため、配当金を支払わない場合もあります。
配当利回りは高い方が良いですか?
配当利回りが高いことは魅力的ですが、企業の業績や将来性も考慮することが重要です。
高配当な一方で、業績が悪化している可能性もありますので注意が必要です。
配当金は毎月もらえますか?
配当金は、企業によって支払いの頻度が異なります。
一般的には、年に1回、または2回支払われますが、四半期ごとに支払う企業もあります。